イーサリアムをエーテリウムと呼びたいブログ

Ether ってなんて呼んでますか?イーサですか?私はエーテルと呼びたいです。カッコいいから!

Open Finance vs DeFi あなたはどっち?

最近 DeFi という言葉を良く見るようになりました。Decentralized Finance の略称で、Compound や Uniswap のような金融系サービスの総称として使用されます。

このツイートに端を発するスレッドを見て欲しいのですが、DeFi と比較する形で、Open Finance という言葉がでてきます。

MakerDAO と Compound について説明するブログでも Open Finance を積極的に使用しています。

medium.com

日本語圏ではあまり Open Finance は使われず DeFi と呼ばれることが多いですが、英語圏では Open Finance を肯定的に捉え DeFi ではなくこちらを使用していく方向性が見られます。

似たような事が過去にありました。Open Source Software (OSS) vs Free Software 論争です。Free Software は単に無料で使えるという意味の言葉ではなく、リチャード・M・ストールマンが提唱した「ソフトウェアの自由」を意味するかなり強い言葉です。「独占的ソフトウェア」に対する反発から生じた思想で、共通点はあるものの OSS とは厳密には意味が異なります。一方 OSS はソフトウェアの自由という側面よりは、企業や個人もみんなが気軽に自由に使える意味合いがあり、ライセンスも Free Software より緩いものが多い思想です。Free Software は自由の意味が強く、企業利用に向かないこともあり、OSS が支持されていった歴史があります。OSS は中庸的な考え方に近くてソースコードを改変しても開示義務を求めないなど、企業利用がしやすくなっています。

オープンソース - Wikipedia フリーソフトウェア運動 - Wikipedia

Decentralized Finance という言葉は実は現状を正確に表せていないと私は考えます。Decentralized Finance と呼ばれるサービスやアプリの中には実際にはそれほど分権的では無いものが含まれており、Decentralized と呼んでいいか疑問に思うからです。一方で、Open Finance という言葉はしっくりきます。分権性はそれほど無いかもしれないが、銀行や証券市場など既存金融よりはずっとオープンなので Open Finance と思えるからです。今後たくさんの企業が Ethereum 上で金融系サービスを提供したいということも有るかもしれません。その時は自由の意味が強い DeFi より Open Finace の方が都合が良さそうですね。

当ブログでも今後は、今まで DeFi と呼んでいたものを積極的に Open Finance と呼んでいきます。