イーサリアムをエーテリウムと呼びたいブログ

Ether ってなんて呼んでますか?イーサですか?私はエーテルと呼びたいです。カッコいいから!

Ethereum という考え方、分散と集中

今回は Ethereum が分散と集中という軸でどこに該当するのか考えてみます。

コンピュータリテラシーを勉強した経験のある方は、情報技術が歴史的にみて分散と集中を繰り返しているということを知っているかもしれません。例えば、かつてVoIPSkypeP2Pでしたが今では完全にクラウドベースの集権的システムへと変わり、もっと歴史を遡るなら、元々コンピュータは一台の高性能コンピュータを複数の端末から接続して使うものでパソコンの登場によってスタンドアロンで利用できるようになったりと、一説には10年に1度位の頻度で分散と集中が繰り返されていると言われています。

forest.watch.impress.co.jp ja.wikipedia.org

実は仮想通貨の世界では、分散と集中の在り方が振り子のように動いています。一見、すべての仮想通貨は分散を目指しているように見えますが、実は集中に向かっている場合もあります。

ビットコインはもともと分散を是とするプラットフォームでしたが、スケーラビリティの問題もあり Lightning Network と呼ばれる分散を犠牲にした技術を導入しようとしています。反対に XRP は集権的プラットフォームで度々それを批判されてきましたが、バリデータの運営を Ripple 社以外に任せる等分散の方向へと向かっています。

coinpost.jp

私は XRP の分権的であるという主張は誤りであるとは思うのですが努力はしていると感じます。一方で、ビットコインは分散しているという主張に関しては Lightning Network が介在するならそれは集権的だよねと感じます。見方によってはビットコインは集権的であり、XRP は分権的とも言えるかもしれませんね。

ビットコインという思想

ここ数日ビットコイナーについて考えていました。彼らはどういう思想なんでしょうか?

たまに、リバタリアンという単語を見ることがあるかもしれません。

リバタリアニズム - Wikipedia

リバタリアニズム(英: libertarianism)は、個人的な自由、経済的な自由の双方を重視する、自由主義上の政治思想・政治哲学の立場[1][2]。新自由主義と似るが、これが経済的な自由を重視するのに対し、リバタリアニズムは個人的な自由も重んじる。[3]。他者の身体や正当に所有された物質的、私的財産を侵害しない限り、各人が望む全ての行動は基本的に自由であると主張する[4]。

日本語においてもそのまま「リバタリアニズム」と表現される場合が多いが、日本語を用いる場合は様々なニュアンスを持つ「自由主義リベラリズム)」と区別する意味において、単に「自由主義」と訳されることはなく、完全自由主義自由至上主義自由意志主義などと訳される。尚、同じ漢字文化圏に属する中国語では自由意志主義、韓国語では自由至上主義と訳される。また、リバタリアニズムを主張する者をリバタリアンと呼ぶ。

どうも自由を理想とする考え方のようです。リバタリアンビットコインの関係については結構説明されているブログがあるので、なじみがあるかもしれません。

某石さんは正に、典型的なリバタリアンという感じですね。国家、警察、銀行等権力や組織が嫌いでたまらないらしく親の仇のように叩きまくっていますね。彼にはミスタービットコインの称号を与えたいです。この思想には基本的にリーダーは不要ですね。強い個人が自立して存在していれば良く、弱者は想定されていません。

XRP という思想

XRP は、リバタリアニズムと反対の思想になると思います。 Ripple 社を是とする権威主義的な思想です。

権威主義 - Wikipedia

権威主義(けんいしゅぎ)とは、権威に服従するという個人や社会組織の姿勢、思想、体制である[1][2][3]。

政治学では、非民主主義の思想や運動や体制の総称でもあり、各種の独裁主義や専制主義や全体主義などが含まれる。権威主義的な政府や統治では、政治権力が1人または複数の指導者に集中しており、その指導者は典型的には選挙されず、排他的で責任を負わない恣意的な権力を持つ[4][5]。

日本人に人気のありそうな思想です。自由より秩序を重んじていて組織に属することで安心感を感じる人たちが好みそうです。

この思想の中には少数の支配するものと多数の支配されるものに分かれていて、XRP 愛好者の殆どは投資の為に XRP を買っているのではなく、XRP を愛好する者たちの輪に入るために XRP を買っている雰囲気がありますね。Twitter を見ているとこのタイプは、みんなが XRP の値上がりで幸せになれると本気で思っているようです。この思想にはリーダーが必要です。弱者の導き手になる有能なリーダーが必要になります。

ビットコイナーと XRP 愛好者は互いに争い合う

Twitter を見ていれば分かりますね。彼らは互いに憎しみ合い争っています。互いに無視することができず、年に数回どころか毎日くらいやり合っている印象があります。事実 Twitter で該当者を見ていれば想像できますね。

思想的に合わないから当然でしょう。ビットコイナーにしてみれば XRP 愛好者は権力に従う犬みたいなもので人間ではないわけで、見ていてイラつくのでしょう。XRP 愛好者は思想的には多分争いは好まずそもそも争いを起こさせない主義なんだと思いますが、ビットコイナーに攻撃されている以上戦わざるを得ないのでしょう。

ビットコイナーは修羅道の世界に住まうような存在で常に戦いを欲しています。同じ思想同士でも争います。ビットコインコアとビットコインキャッシュなんかはその例になります。もともと同じ考え方なのにちょっとしたことでお互いが気に入らずに争います。力をもって従わせる事が彼らの流儀です。PoW と ASIC を許容する考え方はまさに力こそ正義と言わんばかりです。

ビットコイナーと XRP 愛好者には共通点があります。基本的に彼らは議論しません。ビットコイナーは議論せず争います。力をもって相手をねじ伏せて従わせることで相手を服従させます。 XRP 愛好者の場合はそのような暴力的な発想はありません。そもそも基本的に弱者の集団なので上に逆らうという発想がありません。上の考えに従うだけです。XRP 愛好者は鉄の掟で結束して分裂することはありません。

Ethereum という思想

Ethereum はどちらの思想でしょうか?Ethereum にはリーダーとしてヴィタリクさんがいます。でも、彼だけで成り立っているのでしょうか?最近Delton Rhodesさんという方が、Ethereum のコア開発者の紹介記事を書いてくれています。

medium.com medium.com

ネットワーク構成を見ると、Ethereum のノードで形成されるメインネットの他に、xDai や PoA Network、Loom Network 等の集権的なネットワークが連結されています。

さて、Ethereum はビットコインに近いでしょうか?XRP に近いでしょうか?ちょっと考えてみてください。右に参考になるリンクが張ってありますし、 Twitter で検索してもらえれば何となく把握できるのではないかと思います。

まとめ

あえて Ethereum はどういう思想か説明しませんでした。多分説明するとそれはお前の感想でポジショントークだと言われると思ったからです。結局、私は Ethereum が好きなのでどうしても Ethereum 贔屓になってしまいます。

最近、新しく本を Amazon で買いました。

https://www.amazon.co.jp/dp/B07F3MTV4M/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_dLlMCbMGFF2N9

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この本は信頼の重要性を432ページ 渡って説明したものらしいのですが(まだ全部読めてません。。。)、Ethereum にも触れられていて、ヴィタリクさんが私の尊敬するリーナストーバルズを意識していることがわかりました。私は昔の記事で Ethereum と Linux の類似性を指摘していてヴィタリクさんとリーナスは似ているとは思っていたのですが、この本でその裏付けになる事実を知ってさらにヴィタリクさんが好きになりました。

今回の記事は、真・女神転生ウィザードリィタクティクスオウガを遊んだことがあるゲーマーなら言わんとすることが分かるのではないかと考えているのですが、もし分かってくれるなら大変嬉しいです。

最後に、ビットコイナーと XRP 愛好者のイメージを真・女神転生的に表現してみます。

ビットコイナー

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XRP 愛好者

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http://dds.opatil.com より