ETH2.0 ステイキングを自前でする場合の環境
一週間前位からツイッターでETH2.0ステイキングを自前でする場合の環境について、コンパクトPCでやっていきたいみたいなツイートを見てしまったのでそれの感想というか、僕の意見を書きたい。
僕も以前はそれで行こうと思ってたけど色々問題ありです。
コンパクトPCは短時間の簡単な作業を行うには向いていますが、24時間365日の稼働には基本的に向いていません。徐々にバリデータに要求されるスペックが明らかになってきていますが、比較的性能が高いPCが求められますのでサーバー向けとまではいきませんが、タワー型で大容量ファンが搭載できる静穏性の高いPCを推奨します。
コンパクトPCはファンを搭載できても小型に限定されます。小型ファンは冷却性能を維持するために高速で回転するので大型ファンより煩くなります。
Wifiルータを触ったことはありますか?かなり熱を持ちます。Wifiルータ以上の作業をバリデータに要求される可能性もありますのでより発熱が問題になるでしょう。高熱になるとCPUがサーマルスロットリングを起こし性能が低下します。最悪半導体の寿命を下げます。
お金をあまり出したくない場合は、中古の業務用ワークステーションを推奨します。Xeonはコア/スレッドも多く、大手メーカーのPCはメンテナンス作業が簡単にできます。壊れても大手メーカーなら予備を調達できます。中古で行うもう一つの理由は、今後さらに要求するスペックが上昇する可能性があります。この場合買い替えを行う必要があります。ヤフオクで売ればいいのですが、傾向的に新品より中古の方が下落率が低いです。数か月程度だと運が良いと取得価格より高く売れる場合もあります。
一番問題なのは、障害対応です。ハードウェアが壊れた位ならなんとかなりますが、停電やネットワーク切断はどうしようもありません。近年自然災害が増加傾向にあり、千葉県の一部の地域は一週間以上停電したこともありました。台風は予測可能なので、事前に環境をどこかに移すことで対処可能ですが大変です。
ここまで説明して、あああステイキングって面倒だなと思ったかもしれません。そう思ったら自前でやらない方が良いです。ステイキングサービスが各所から提供されるので、急がないならそれを待った方がいいですね。
ステイキング=サーバ運用
基本的にインフラエンジニアではないと無理です。
色々考えた結果、僕はオンラインゲーム(FPS)をやる関係もあるので、自分では結局やらないことにしました。オンラインゲームをやりつつステイキングもやるという要件だとルータにQoSを設定するなどして調整したほうがいいでしょう。