なぜ Ethereum は成功するのか?
北海道地震から一週間経ちました。今年は大きな地震が何度か起きていて日本は地震の多い国だと実感しました。
仮想通貨相場でも地震が起きてます。
これは Ethereum のチャートですが、去年の安値を下回ったようです。そんなわけかどうかわかりませんが、ここ数日 Ethereum に対する風当たりが酷いです。
- Ethereumは空売り専用
- ICO が癌
- PoS が駄目www
- 価値保存に適さない(キリッ)
- 100ドル以下になる
- Ethereum は燃料だから無価値な方がユーザにとっては良い
- Ethereum のガス代は他の通貨で払えたほうがいいからイーサは無価値
散々な言われようです。BCH や XRP など他の銘柄も散々なわけですが、Ethereum は兎に角よくわかりませんが叩かれまくってます。色々と反論したいところですが、今回は反論したいわけでは無くなぜ私が Ethereum を応援する(買ってる)のかお話したいと思います。
Ethereum は Linux と同じ!
私が Ethereum を推す最大の理由は Linux と同じだからです。私はもともと OSS (オープンソース・ソフトウェア)という文化が好きで、過去にOSS 絡みの仕事を飯の種にしてました。
Linux は、本来 kernel と呼ばれる狭義の意味の基本ソフトウェアを指す固有の名称で、フィンランドのヘルシンキ大学の学生であったリーナス・トーバルズが中心になって開発されたものです。Linux の歴史を紐解くと Linux は Unix に大きく影響を受けており、一般的に UNIX と同一の存在とみなされることがあります。実際には、フルスクラッチで書かれた Unix 互換の OSS な OS で完全無料で自由です。
wikipedia の一節です
当初のLinuxの実装は極めて単純なものであり、他の既存の自由でないUnixシステムのどれに対しても、その機能や実績において優位なものではなかった。また当時、自由なソフトウェアによるUnix互換OSを開発しようとしていたGNUプロジェクトは自身のカーネル (GNU Hurd) を完成していなかった(2015年現在もなお開発途上である)[21]。ライバルのBSDは1992年からUSLとの訴訟を抱えており、権利上の問題をクリアしたバージョンがリリースされたのはFreeBSDでは1994年11月だった。つまり、1990年代前半において、自由なUnix互換カーネルと呼べるようなもののうち、実用的で権利上の問題がないと考えられる存在はLinuxのほかになかった。PCで動作するフリーで本格的でUnix系の環境を求める潜在的なユーザたちの多くは、当時は主に書籍として流通していた教育用OSのMINIXに流れていたが、リーナス・トーバルズはLinuxをMINIXのメーリングリスト上で公開し、GPLの下で利用可能にすることにした。これはインテルの32ビットCPUを搭載したパーソナルコンピュータでしか動作しなかったが、当時はちょうど32ビットPC/ATパーソナルコンピュータの普及期であり、GPLによって誰もが改良可能だったことから、より多くの機能を求める開発者たちによる改良を促した。開発者たちはLinuxカーネルを育てていくとともに、GNUコンポーネントとLinuxを統合する作業を行い、最終的に実用的かつフリーなオペレーティングシステムを作り上げた[15]。
Linux は当初おもちゃの OS でした。ところが、フリーソフトウェア運動や OSS 文化の隆盛もあり、現在 Android のような組み込み用途、サーバー用途だけでなく、デスクトップ OS として普及しようとしています。
Linux には重要人物がいます。それはリーナス・トーバルズです。
この画像はリーナスがちょうど日本に来日したときに秋葉原のヨドバシカメラで Windows 7 の展示場で撮影したものです。なかなかのナイスガイです。優しい終身の独裁者とも言われ、Linux に多大な影響を今も与えています。Git の生みの親でもあります。
私はリーナスと Linux の影を Ethereum と ヴィタリック・ブテリンに見ています。
共通点があまりにも多いからです。
Ethereum は Bitcoin に影響をうけた OSS です。Bitcoin に影響を受け、ブロックチェーンで通貨以外の物事を処理できるようにしたものが Ethereum です。Ethereum は EVM と呼ばれる仮想マシンを持っていますが、まるで OS のようです。Ethereum の主要開発者はヴィタリックです。ヴィタリックは Ethereum の大統領のようにみなされています。
どうですか?Ethereum と Linux、ヴィタリックとリーナスあまりにも似ていると思いませんか?
Ethereum | Linux | |
---|---|---|
ライセンス | GPL(GPL3、LGPLなどノード毎に差異あり) | GPL |
影響をうけたもの | Bitcoin | Unix |
優しい終身の独裁者 | ヴィタリック・ブテリン | リーナス・トーバルズ |
開発主体 | 非営利団体(Ethereum Foundation) | 非営利団体(Linux Foundation) |
開発の経緯 | 自由な(Web)アプリプラットフォーム | 自由な Unix |
最後に
Ethereum は今の所スーマートフォン程度の能力しか無いと言われています。過去に Linux はおもちゃのようなものと言われていましたが、現在はどうでしょうか?親の Unix を超えるスーパー OS へと成長しました! Ethereum も数年先には データセンターで運用される IBM のブレードサーバーくらいにはなっているかもしれません。