イーサリアムをエーテリウムと呼びたいブログ

Ether ってなんて呼んでますか?イーサですか?私はエーテルと呼びたいです。カッコいいから!

仮想通貨と倫理

「ここは今から倫理です。」NHKで漫画原作の倫理を取り扱ったドラマが始まりました。

www.nhk.jp

僕はこの漫画が好きで、ドラマ放映を楽しみにしていました。漫画の中で倫理とはこう説明されます。

「倫理は、学ばなくても将来困ることのほぼ無い学問です。」 「この知識が役に立つ場面があるとすればーーーーー死が近づいたときとか」

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「物理は物のことわり、倫理は”人間関係のことわり”を学ぶ授業です」 「人に言葉を投げかけられた時に何故心が波たち苦しくなるのかを考えるのが倫理です」

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僕は、倫理とは、社会で人がより良く生きるたの学問(哲学)と受け取りました。この漫画は僕の琴線に触れる作品でした。一話一話学びが多く、感動で涙がでてきます。

日常生活で葛藤したことはないでしょうか?例えば電車に乗っていて満員電車で自分は座っていました。目の前に杖をついた老人がいます。席を譲るべきかどうか。その席は優先席ではありません。なんと考えますか?この漫画ではそんな倫理的な問いがたくさんでてきます。

最近、仮想通貨の界隈で倫理について強く考えさせられるちょっとした話題がありました。

「取引所の人間が通貨の値上がりを煽ってよいのか?」 「IOSTはビットコインと違って良くないものだから煽るなんてとんでもない」

たしかに、倫理的にはあまりよろしくは無いですよね。後ろ指を刺されそうなものです。金融商品の値動きを煽る行為はあまり良いことではありません。もし、影響を持つ存在があおりを入れることで価格が上下したら、最悪、相場操縦の可能性も出てくるわけです。本来であれば個人だろうがみなし公人だろうと良くない行為です。以前より、特定の銘柄を煽り初心者を嵌め込む行為が横行しており、問題視されていました。そういったこともあり、「取引所の人間が通貨の値上がりを煽ってよいのか?」という指摘はもっともです。

今回ツイッター上で問題となったIOSTは、コインチェック社で扱われている新興銘柄で、ビットコインと比べたら出来高がないので乱降下しやすい特徴があります。最近ツイッター上でこの銘柄を煽る個人が多くおり、買いが継続して入ったため、結果的に暴騰したようです。この事象に関して、コインチェック社の最近行ったCMやツイッターで値動きに反応するツイートを踏まえて、「取引所の人間が通貨の値上がりを煽ってよいのか?」という批判が発生しました。

確かにコインチェック社の一部の幹部がそういったツイートをしたのを確認しました。しかし、倫理的に問題だと言えるのでしょうか?まず最初に、社会的に高位の立場であろうが、無名の個人であろうがマナーとしては金商品の値動きを煽る行為はあまり良いことではないでしょう。

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しかし、この程度のつぶやきで煽ったと言えるか、私には疑問です。ビットコインでもほかの銘柄でも同様にこのようなツイートは行われています。他社の取引所でも同じようなツイートは度々起こっております。このような現状を踏まえると、コインチェック社の一部幹部の倫理感に問題があると断言することは難しいでしょう。

コインハイブと倫理

私は過去の記事で2度言及しておりますが、コインハイブ無断設置否定派です。

crypto.watch.impress.co.jp

コインハイブ 倫理」と検索してもらえば、この事件が倫理にかかわる事例であり、擁護派が倫理的な問題をある程度理解しているものの技術革新的な観点から無罪を主張していることがわかるかと思います。この事例は、倫理と技術革新に関して考えさせられる事例となりました。

テック業界や、仮想通貨業界ではコインハイブ無断設置を擁護する声が大変多く、私のような無断設置否定派はマイノリティでした。仮想通貨界隈では倫理よりも新しい技術を優先することが多く、傾向として、異端を擁護というような性質があるようですが、IOSTの件に関しては一転倫理を優先するという謎の価値観が働いているようでした。コインハイブでは擁護に回ったのに、IOSTの件では否定するかのような態度に思えるのはなぜなのか釈然としません。

なぜ、刑事事件に発展したコインハイブは倫理より技術的価値観を優先し、刑事事件とは呼べない些末な煽り行為を倫理的問題と捉えたのでしょうか?

今後の展開について

日本のテレビ業界が規制でがんじがらめになったように、日本の仮想通貨の世界でも規制が強化され息苦しい世界になるかもしれません。仮想通貨界隈では、日本の規制を憂う人間もいる一方で、取引所の自制や倫理を求める声も増えてくるかと思われます。

私は日本の規制は国民が望んでしているものと想像しておりました。法として規制されなくても、取引所の利用者サイドから強い声があれば業界団体として自主規制を行うこともあり得るだろうし、より一層規制された世界がくるのではないでしょうか。

最後に

「ここは今から倫理です。」は大変面白い作品です。ぜひお読みください。活字だとなかなか読むのが大変でも、漫画やドラマならば小難しそうな哲学も楽しく学べるかと思います。僕の考え方は正論というものではなく、人それぞれで考えてみる事が重要だと思います。