Web ホスティングとしての IPFS の現状
IPFS を Web ホスティングとして使えるか調べました。前回 IPFS について色々調べた結果、技術的にはブログを公開できそうな事が分かったのですが、実際にやってみたところ、一応動くけど実用的では無い事が分かりました。
やり方はこちらの記事が参考になりました。こちらの記事にもありますが、IPFS ではコンテンツを編集するとハッシュが変わるのでサイトの更新をするたびにアドレスが変わってしまう仕様になっています。そのため、ベースになるフォルダのQmハッシュも変化するので、永続的な参照方法が必要になります。
- IPNS を使う
- DNS を使う
以上の2つの方法があります。
IPNS を使う方法ですが、go-ipfs の issues にも投稿されている通り不安定で使い物になりません。使い方はとても簡単で、新しく記事を投稿したり更新の度に ipfs -r add FOLDER して ipfs name publish QmHash を実行するだけです。しかし、動作が不安定でローカルノードを参照しているにも関わらず速いときもあるのに、異常に遅かったりで使い物になりませんでした。
DNS を使う方法ですが、こちらは実用的な動きはするようですが、いちいち更新の度に DNS 側の設定を変えなければならないのでちょっと面倒そうです。できれば単純に ipfs ノードを参照するだけでブログを公開したいです。自分のノードでも他人のノードでも同じように QmHash を通じて。DNS を使うと分散型 Web でホスティングしているというアピールが全然できませんので、それだったら普通に無料ブログサービス使ったほうが良いということに。
残念ですが、IPNS の問題が解決するまで引き続きはてなブログを利用しようと思います。