Ethereum 2.0 と今後の投資戦略を考えた
最近 2.0 の現状が気になったのでちょっと調べてまとめてみた。
2.0 の技術的、全般的なあれこれ
https://docs.ethhub.io/ethereum-roadmap/ethereum-2.0/eth-2.0-phases/
とりあえず ethhub.io を見れば大体分かりそう。
前から分かってたけど、フェーズ2が終わるまでが結構長いと改めて思った。
1.0 と 2.0 の価格差
https://cointyo.jp/article/10008354
価格差が発生することは想像してたけど。この記事によれば、とりあえず現行の ETH を買っておけば 1.0 の値上がりを期待できることは分かる。1.0 → 2.0 は 1.0 が消失して 2.0 を増やすことになり、まだ利用価値のある 1.0 の希少性が増すから。
2.0 は有価証券認定されるか?
Howeyテストで考えてみる。
Q1. 新規発行トークンが有料で販売されるか?
→YES(トークンセールなど)…100pt →NO(マイニング、エアドロップなど)…0pt
ここの扱いが難しい。1.0 → 2.0 はマイグレーションと呼ばれるが、ICO のようなトークンセールスに該当するのか?1.0 で 2.0 を買うとも言えるし、1.0 は消滅予定だから、購入ではなくただの移動とも言える。
じゃあここは都合よく NO
0pt
Q2. トークンセールのタイミングはいつか?
→ネットワーク配備前…70pt →ネットワークテスト時…60pt →ネットワーク稼働時…50pt →トークンセールが行われない…0pt
Q1 で NO なので
0pt
Q3. トークン保有者が利益を得るために何をする必要があるか?
→いかなる行動をせずとも利益が均等に配分される…25pt →作業によって得られる利益が変わる…マイナス20pt
PoS はただ持っていても意味がなく、バリデータになって初めて利益を得られる仕組みなので 作業によって得られる利益が変わる… ので
- -20pt
Q4. トークンがどのような機能を持つか?
→従来の証券投資家としての権利が与えられている…100pt →トークン保有者が債権者となっている…100pt →ネットワーク上での機能を持たない…100pt →トークン保有者だけが利用可能な機能を持つ…0pt
0pt
Q5. トークンの利益がブロックチェーン外での行動に依存しているか?
→YES(トークン価値がブロックチェーン外の第三者の信頼度に依存)…80pt →NO(トークンの価値が第三者の努力にあまり依存しない)…0pt
NO なので
0pt
Q6. トークンセールのタイミングはいつか?
→ネットワーク配備前..20pt →ネットワークテスト時…10pt →ネットワーク稼働時…0pt →トークンセールが行われない…0pt
トークンセールが行われない… だけなので
0pt
Q7. トークン保有者は決定権を持つか?
→YES(開発者チームの資金利用に対して決定権を持つ)…マイナス20pt →YES(ネットワークの重要な決定に対して決定権を持つ)…マイナス10pt →NO(第三者の意思決定によってネットワークが運営される)…0pt
YES(ネットワークの重要な決定に対して決定権を持つ) なので
-10pt
Q8. トークンの収益性を強調しているか?
→YES(「ICO」「投資」などの用語が含まれている)…50pt →NO(ネットワークのアクセス権としてトークンを販売する)…0pt →NO(トークン保有者が利益を得られる可能性はない)…マイナス100pt
NO(ネットワークのアクセス権としてトークンを販売する) なので
0pt
要素1,2,3の最小値を最終得点とする
要素1(Q1) 要素2(Q2, Q3の合計値) 要素3(Q4~Q8の合計値)
要素1,2,3のスコアのうち、最小のスコアを総合得点として採用
要素1=0 要素2=0+(-20)=-20 要素3=0+0+0+(-10)+0=-10
最小は要素2の -20 なので総合得点は -20
考察
Q1 は微妙だが、仮に 100pt だとしても 要素3 のスコアが1~33pt(類似していない) ので証券に該当しないと考える。単純に PoS だから該当するだと、EOS や NEM なども証券に該当するのでこちらについて先ずコメントするべきではないか?
まとめ
現状不安なことは無いので ETH 1.0 は買いと判断した。ETH 1.0 は今後緩やかに上昇し、ある時点から下落に転じる。このタイミングで ETH 2.0 にマイグレーションしたい。
IOU の形で取引所で扱う可能性はありそう。取引所経由でステイクを行った場合、その債権として IOU を発行する形になるかもしれない。