Webブラウザ拡張機能 Metamask
巨額手数料 2100ETH がマイナーへ - Ethereum の送金手数料体系 - イーサリアムをエーテリウムと呼びたいブログ からの続きです。
今回は Metamask について説明します。今後モバイル向けのウォレットや、色々なウォレットを紹介する予定です。
Metamask は人気のある Web ブラウザ向けウォレット
公式では、ウォレットでは無くWebブラウザに Ethereum への接続能力を追加する拡張機能であるという説明がされています。Bitcoin や XRP などほかのプラットフォームだと基本的にウォレットはトークンの送金に特化されていると思われますが、Ethereum ではアプリケーションを利用するための能力があります。
Google Chrome 以外に Firefox、Opera、Brave の四つのブラウザをサポートしています。オープンソースライセンスの下でソースコードが公開されているので、誰もが自由にソースコードを読んだり、改良を加えたりすることもできます。
大変人気のあるウォレットで、Chrome web ストアでは星4、利用者数100万人を超えます。たくさんの開発者によって改良や監査が行われており、機能的にもセキュリティ的にも信頼性の高いアプリケーションになっています。
2年前くらいから提供されていますが、その時から見違えるくらい改良されていますので、過去に使用して使い辛いと感じた方はもう一度使ってみることをお勧めします。
準備する
Chrome web ストアをブラウザで開きます。
内容を確認して Metamask を追加してください。
インストールすると Welcome 画面が別タブで開きます。
続行を押下して次へ。
パスワードを設定して作成を押下して次へ。
アカウントアイコンが作成されます。これはアカウント番号からプラグラム的に生成されたものです。トランザクションを発行する毎にこの画像がでますので確認に使えます。
次へを押下して次へ。
Terms of Use (利用規約)画面が開きます。5 番にリスク説明があります。重要な内容なので理解できない人はここで利用を諦めてください。
よく理解して承認ボタンを押下して次へ。
Privacy Notice 画面が開きます。
Metamask にログインしてアカウントへのアクセスを承認すると、アプリ(Webサイト)であなたのアドレスやETH、トークン残高が表示されるようになることが書かれています。これは意図しない送金が勝手に行われることを意味していません。アプリ側に自分のアドレスが知られる程度の意味です。
よく理解して承認ボタンを押下して次へ。
Phishing Warning 画面が開きます。フィッシング詐欺に気を付けてという警告です。BTC ManagerやGames Workshopのような有名なWebサイトがハッキングされ、シードフレーズ(後述します)が盗まれた事例があるとのことです。不信なアプリ(Webサイト)は使わないようにしましょう。
よく理解して承認ボタンを押下して次へ。
ログイン画面が表示されます。さっき設定したパスワードでログインできます。
Secret Backup Phrase 画面が開きます。鍵アイコンが表示されている黒くかすんだ部分をクリックするとシードフレーズが表示されます。これは大変重要な情報となります。決して第三者に教えたり、無くしたりしないようにしてください。入金前には必ずバックアップをとります。印刷して耐火金庫に保管するのが最も安全でしょう。面倒なので私はテキストファイルに保存してます。
バックアップをとったら次を押下して次へ
Confirm your Secret Backup Phrase 画面が開きます。さっきバックアップしたシードフレーズの入力をします。単語をクリックしてシードフレーズを完成させてください。
終わったら次を押下で次へ
準備完了です。Ether を入金できます。×で閉じてください。ホーム画面が表示されますので、ブックマークすると便利です。Chrome の場合右上に Metamask のアイコンが表示されていてここからも操作できます。
シードフレーズからの復帰
一回 Metamask をアンインストールして復帰できるか確認しましょう。
右上のアイコンを右クリックしてChromeから削除します。
Create Password 画面まで進めてください。
Import with seed phrase をクリックします。
Import an Account with Seed Phrase 画面が表示されます。シードフレーズを入力し新しいパスワードを設定します。次の画面で Terms of Use (利用規約)画面 がでれば問題ありません。同じように先に進めて、作業を終わらせてください。
入金する
入金してみましょう
ホーム画面の左上に 0x から始まる16進数の文字列が表示されてます。クリックするとクリップボードにコピーされ他のアプリへコピーできます。
お使いの取引所へ行きこのアドレスへ送金してください。
送金する
任意のアドレスに送金してみましょう。アドレスの下に ETH が表示されています。すでに開いていると思いますが、開いていないならクリックします。送信を押下して次へ。
項目名 | 解説 |
---|---|
送信元 | 貴方のアカウント |
送信先 | 受取人のアカウント |
金額 | 送りたい金額 |
Transaction Fee | トランザクション手数料 |
手数料体系については前回の記事で説明しましたね。Metamask では Slow, Average, Fast から選べます。あなたの状況に合わせて選択してください。Advanced Options から細かく手数料設定ができます。トランザクション承認までどの程度時間がかかるかも調べられます。次を押下して次へ。
確認画面が表示されます。送金額と手数料をよく確認して問題なければ確認を押下してください。この記事では自分自身に送金しています。
ホーム画面の History に履歴が表示されます。最初 PENDING になり、CONFIRMED へ移行すれば成功です。クリックすると詳細がみれます。
Ether 以外のトークン送信やアプリを使う場合も基本的に同じです。トークンを確認したり送金する場合は、ホーム画面からトークンを追加できます。
まとめ
どうでしょうか?とても簡単に送金や入金が行えることがお分り頂けたでしょう。前回手数料について細かく説明しましたが、Metamask では推奨を 遅い、平均、早いの三つから教えてくれますのでユーザはそれを選ぶだけです。