なぜイーサは最近強いのか
今の Ethereum はファンダメンタルズが凄く良いです。買いネタがいくらでもあって、売るようなネタはほとんどありません。 今回は愛好者の私でも強いと感じていたので思いつく点を挙げてみました。
発行上限
イーサは発行上限が無いと言われていますが、ETH1.0の発行上限は厳密には存在します。というのも、ETH2.0が稼働するとETH1.0の供給が停止するからです。
Ethereum’s Monetary Policy - EthHub
Eth2 Phase 1.5: PoW rewards will be removed due to Eth1 PoW chain being moved into a shard on the Eth2 chain. This means that the only rewards on chain will be to PoS validators, using the chart above.
Eth2フェーズ1.5：Eth1 PoWチェーンがEth2チェーンのシャードに移動したため、PoW報酬は削除されます。これは、上記のチャートを使用して、チェーン上の唯一の報酬がPoSバリデーターであることを意味します。
はい、ということでETH1.0の供給が停止します。
また、将来的に EIP1559 によって、ETH1.0 または 2.0 のインフレが抑制される可能性があります。
ETH1.0 から ETH2.0 へ
ETH1.0の供給は停止しますが、 ETH2.0 はインフレします。Eth2 チェーンでは PoS バリデーターの報酬としてETH2.0 が鋳造されます。 PoS バリデーターになるには 32ETH 必要です。これは今のうちに確保しないと値上がりで手に入りづらくなります。まだ余裕がありますが、リリースが近くなればなるほど 32ETH を求める需要が増加し、確保し難くなります。
Defi
Compound や Maker と呼ばれる無数の Defi が Ethereum 上に存在し、現在ロックされた資産は $1.16B(約1200億円) と去年から4~5倍ほど増加しています。Defi市場は全体的に成長しており、今後も成長することが容易に想像できます。Defi の主要な資産はもちろん ETH です。つまり、ロックされている資産の大半は ETH で、今後もその量は増え続けます。一部の ETH は殆ど動かない状態になるので、売り圧を下げる効果があります。
匿名送金
まだ本格的に利用されていませんが、今後 Ethereum 上でゼロ知識証明を利用した匿名送金が行えるようになります。これにより Ethereum は決済やプライベートな送金を行いやすくなります。他のプラットフォームでも匿名送金は可能ですが、日本の取引所や各国取引所で Ethereum は上場されており、他のプラットフォームよりずっと利便性が高いことは圧倒的に優位です。今後匿名送金を Ethereum でという需要が増加するものと想像します。
エンタープライズ分野での展開
Ethereum はパブリックチェーンとしてだけでなく、企業内部で利用されるプライベートチェーンとして利用する動きも広がっています。筆頭は実装の一つ Quorum です。
JPモルガン・チェースとコンセンシスがある種協業関係になる話も出ており、Ethereum ベースの銀行間送金が将来的に行われる可能性が非常に高いです。この分野は今まで Ripple の独壇場でした。今後 JPモルガン・チェース +コンセンシスvs Ripple となり、XRP へ影響を及ぼす可能性があります。
このような動きはパブリックチェーンの Ethereum に対しては好影響で、Ethereum に対する信頼を上げ、ETHの価値を上げるものと想像します。
NFT, ゲーム分野での利用
近年 NFT として、トレードディングカードやアート作品を公開する動きをよく見ます。この話題の大半は Ethereum 上での話です。単純に利用者増加を意味し、ETH の需要を増加させます。大手のゲーム会社が興味を持っているという話もあり、Ethereum を利用するとなるとさらに需要を増加させます。
まとめ
本記事は値上がりを保証するものではありません。最近愛好者の私でも強いと感じていたので思いつく点を挙げてみました。
